気持ちをちぎって捨てたくなるRemixと最近のこと

 

 

監督・撮影・編集 cola_drunk

 

 

『気持ちをちぎって捨てたくなるRemix』

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   open.spotify.com

 

01. intro feat. aaaMin J

02. 飲み会は早めに帰る(Koedawg Remix)

03.いい感じ feat. mukuchi(uccelli Remix)

04. 天気の良い日は昼寝に限る feat. りえちゅっちゅ

05. 2まんねん feat. SHIMPEI

06. 気持ちをちぎって捨てたくなる。俺も。(ヤブコウヘイ Remix)

07. 僕はまたこんなことを言う feat. シロシビンズ(cuepeedog Remix)

08. 逃げろ! feat. ここせまみ & オオヤヨシツグ(WB Remix)

09. 家がいい feat. K.H.BROTHERS(Kotetsu Remix)

10. 帰り道(ヱスケー Remix)

 

マスタリング 6000 (Tokyo Lovedolls)

 

9月13日にリリース予定だったんだけど台風が来たり地震が来たりシステムトラブルがあったりで一週間の遅れが出て出鼻を挫かれた感が否めないけど とりあえず出すことができて良かった。

 

前作、というかこれのオリジナル版のデータ配信が1月にあって(詳しくはこちら) 

kikuchisk.hatenadiary.jp

その後すぐに動き出して制作期間は大体半年くらい。

音楽っぽいものを作り始めてから「なるべく全部自分で」というテーマがあって特に音に関しては人に頼むということを殆どしてこなかったんだけど ここ数年で気になる人がどんどん増えていってその人たちを誘う機会を伺っていた

 

ポンポン新しい曲を作るのもいいんだけどその分古くなるのも早いし作った曲を使い捨てにしたくなかった。(椎名林檎が昔の曲をアレンジ変えたりして歌い続けているのかっこいいし)

別バージョンがあれば原曲の消費期限も少し伸びると思っていて それにはリミックスアルバムが最適だなと

 

 2月ごろに東京でKoedawgくんのライブを見たときに少し話して5~6年前くらいに「一緒に曲作ろう」と言って頓挫したのを覚えていてくれたのがなんか嬉しくて、それがきっかけでどんどん決まっていった。

 

今までの曲とは全くの別物にしたかったので関わったことのない人たちに声をかけるには絶好のタイミングだった。理想の打順を組むような感じで誰にどの曲を頼むか考えつつニヤニヤした

 

単純に「自分なら間違いなく買う」ものを作っ(てもらっ)た。

現段階で自分でも納得のいくアルバムができてCDを出すことも決まったから、そのご褒美じゃないけど好きな人に自分の曲を作ってもらうという最高の贅沢をした。

雰囲気とか方向性はほぼ狙い通りだったけどそれぞれの解釈がそれに上乗せされて期待以上のものに仕上がった。全曲ボーナストラック(?)。その中で自分のリミックスを最後に持ってきたのはちょっとした決意の表れだったりする

 

加えて言うならこの人達がどうやって作ってるのか知りたかったから半分は勉強させていただく気持ちで依頼した

あとはキングギドラの最新兵器くらい豪華なものを作るっていうテーマも

 

今回はダイジェスト作ってないので悪しからず

 

 Twitterではモーメントにまとめ作って随時更新してます

twitter.com

 

 

10月10日(あと二週間)に『気持ちをちぎって捨てたくなる』の流通盤が出るのでそちらと合わせて聞いて欲しい。合わせても1000円でお釣りが出るよ(Remix ¥450+CD¥540)。ちなみに予約とかどこで買ったとか関係なしに特典が付く

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『気持ちをちぎって捨てたくなる』流通盤予約・購入

ヱスケー/気持ちをちぎって捨てたくなる - TOWER RECORDS ONLINE

ヱスケー / 気持ちをちぎって捨てたくなる | diskunion.net HIPHOP / 日本語RAP ONLINE SHOP

気持ちをちぎって捨てたくなる : ヱスケー | HMV&BOOKS online - TTNCD-14

WENOD RECORDS : ヱスケー - 気持ちをちぎって捨てたくなる [CD] Tokyo Togari Nezumi (2018)

 

これに関しては流通盤が出たタイミングでまた何か書きます(たぶん) 

 

 

 

少し最近のことを

 

ようやく地震も落ち着いて生活が戻ってきた

台風の直後という最悪なタイミングだった。結果的に助かったけど「これは死んだな」と思った。数秒だけどガツンとバカみたいな余震が何度も来て、たった二日で済んだけど停電、断水、ガスもネットも止まって街灯も信号もない暗闇の中をバイクで暴走してるやつとか暗闇に便乗して痴漢が出たりスーパーの臨時販売で長蛇の列とかとにかくマトモじゃなかった

俺の住んでいるところはたまたま地割れも建物の被害もなかったけどほんの少し離れただけで引くほど被害があって広範囲で通行止だったり他人事ではなかった。登別の友達は避難所行ってたらしいし。地震の一週間前に遊びに行ってたのが信じられない。

考えを改めさせられた。貴重品は常にまとめておくべきだし風呂にお湯を残しておくとかそういう習慣も大事らしい

酷いところは復旧まだまだっぽいけどとりあえずは自分の生活をやっていくことだなと思う。

 

 

その他

Hanna Chan (陳漢娜) が可愛すぎる

・エロ漫画家の『きい(Key)』が好き

・老化がすごい

 

 

 

 

 

 

30歳の自由研究 シロシビンズ『無意識ノイズ』について(逆襲のインタビュー)

30歳の夏休み、このアルバムをテーマに自由研究を行いました。

 

2018 アルカロイド・レーベル

シロシビンズ

『無意識ノイズ』

(ジャンルはエレクトロとの表記だがNew Waveが正式)

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02:38 01. エカシ・オンカミ
03:50 02. EVOLさん
02:50 03. PITFALL HUMAN LIFE
03:24 04. フェノミナップ
04:13 05. ラッキーストライクミーンズファインタバコ
02:54 06. POINT STONE
07:32 07. いただきをめざして
04:32 08. LAST YOUR HERE
03:27 09. キュートパンク
04:30 10. 無意識ノイズ
04:10 11. みかたのてきのみかた
06:48 12. ネロリの丘
 

Spotify

▶︎無意識ノイズ by シロシビンズ on Spotify

Apple MUSIC 

▶︎https://itunes.apple.com/jp/album/%E7%84%A1%E6%84%8F%E8%AD%98%E3%83%8E%E3%82%A4%E3%82%BA/1425371457?app=music

iTunes (DL ¥900)

▶︎シロシビンズの「無意識ノイズ」をiTunesで

amazon(DL ¥900)

▶︎https://www.amazon.co.jp/dp/B07GCH53ZW/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_KpdDBb4RZ3ZM4

※その他ほぼすべての配信サイトで購入可能

※リンクは最後にも掲載しています

 

僕の友人であり師匠(と思っている)シロシビンズという男が久しぶりに音楽活動を再開し製作したアルバム『無意識ノイズ』がめちゃくちゃに良かったので勝手に自由研究を行いその成果をインタビューという形で本人にぶつけました。

 

忙しい人のための4行

・全曲通してほぼ即興で録音された歌(=無意識)。音=振動=ノイズ

・耳に馴染みの良いサウンド

・様々なジャンルを往来する独自の路線

・約51分で¥900+FREE DLの 無意識ノイズ特典Ver「アウトオブ無意識ノイズ」

 

ダイジェスト 

 

制作背景と今後

フィンガースティック奏法(正式にはファンクフィンガーズ奏法)を取り入れたことを明かしている

 

 アルバム配信前楽曲『水神の村」

 

 

今回は全曲に(シロシビンズの楽曲としては珍しく)歌が入っている(ほぼ全て即興で録音)ということで歌詞から読み解いていくのがわかり易いと思い、まずは歌詞を文字起こしすることに。意図的に聞こえにくくしている部分はあるが聞き取れる箇所を書き留めサウンドとともに理解を試みる。

 

一聴するだけで「こういう曲」だと言い切れない部分があり、

安易に「◯◯っぽい」と形容できない曲が殆ど(これは僕の知識不足もあるんですが…)

そして何度も聴きたくなるサウンドの魅力も相まってシロシビンズのアルバムに没頭していった。聞くたびに少しずつ「こういうことかな」と解明していく楽しさがあった。

そして自分の見解が正しいのか気になり今回インタビューするに至ったというのが経緯

 

インタビューを行うにあたり纏めたレポートの一部 

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-アルバムタイトルについて

 

シロシビンズ(以下 シ) 「無意識ノイズの"ノイズ"っていうのはノイズミュージックのノイズではないんですよ。音楽っていうものは基本的には振動だからね。振動っていうのは、ようはノイズであって、人からしたらポップミュージックだって気に入らなければノイズになるわけでしょ?」

 

「そう考えると音楽っていうのは"ノイズ"なんじゃないかってこと」

 

独特な髪型で現れたシロシビンズ

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-順を追って曲解説

 

1. エカシ・オンカミ 

 

ヱスケー(以下 ヱ)「まずは『エカシ・オンカミ』だね。アイヌ語でekasi(=長老) onkami(=拝む)という意味なんだけど、なぜアイヌ語を使ったの?」 

 

「これはね、まず僕が北海道のミュージシャンであるという意識が最初に出たの。」

 

「北海道のミュージシャンで"アイヌ的なアプローチ"ってあんまり聞いたことがなくて、やっているとすればアイヌにすごく接近している人。それを考えると「おかしくね?」って思ったの。日本固有の民族が、なんで北海道の地でアイヌという民族が居ながら着目されてないのか。おかしいんじゃないか?って思って、俺たちの居る土地はアイヌの地で、北海道で活動しているミュージシャンなんだぞっていうのを打ち出したかったんだよね。動機はそこです」

 

「長老が拝んでいるというタイトルだけどこれについては?」 

 

「最後の"エトピリカは飛ぶ カンナカムイ気にせず"というくだりで、風よ穏やかにあれっていうのを祈っているっていうことだよね」

 

「あと雨のSEから始まるけど、もしかしたら雨乞いを拝んでるのかもしれないし」

 

「この雨音を録ったのは偶然なんだよね」 

 

「これは偶然。でも偶然を含めて繋がったんですよ」

 

「ただ最初のイントロは完全に別の意識で作った。びっくりさせようと、「こういうものだよ」って「変なものですよ!」っていう先制攻撃」

 

「ダイジェストっぽいけど違うんだよねこのイントロ。アウトテイクも混ぜられてる」 

 

「アウトテイクは2曲入ってる。結果的に曲にならなかった素材も入ってるんだけど、後は未発表曲とかそういうのも入ってる。ダイジェストというよりはサウンドコラージュのイメージで作ったものだね。断片が流れだしてから始まる。そのくらいかな」

 

イントロ用に短い曲を作ったのかと思ったがアウトテイクでしっかりとした曲(3~4分)のストックが10曲ほどあるという

 

 

2. EVOLさん

 
(一部歌詞)
恋は盲目
愛は激烈
 
そんなことでも幸せさ
連絡ないとハラハラ
笑顔がないと気になる
知らないうちに落ちている罠
 
嬉しいことなどない
お金もだんだん出て行く
ストレスだってたまにたまる
 
辞書には載っていない(THIS is LOVE) この心のざわめき
辞書には載っていない(THIS is LOVE) この心のときめき 

 

「このタイトルはSONIC YOUTHのアルバムから?」 

 

「タイトルつけて、後から気付いたの。「SONIC YOUTHのアルバムと同じじゃん!」ってだから『さん』をつけた。単純にLOVEの逆です」

 

「ひねた人間だから恋の歌って作ったことないなって思ったの。少ないとはいえ恋愛はしてきたわけで、そのくらいの自分が恋愛ソングを作ったらどうなるの?っていうことなのね。恥ずかしげもなく言うけど そういうことです」

 

「相手好きな時って今考えたら「どうかしてた」って時ない?」

 

「うん。よく言われることではあるね(よくわかってない)」

 

「なんでわざわざこんなことしたんだろう!?って、そういうことだよね"恋は盲目" で、"愛は激烈"。覚醒剤やってる男を支える女の人もいるわけじゃない。激烈だよね

 

"笑顔がないと気になる"なんてすごいよね。今までなら絶対使わなかった。」

 

「うん。」

 

「でもなんかムスッとしてて気になったんだよ。」

 

「で、"知らないうちに落ちている罠"。結局さ、恋愛してるけどドツボじゃね?っていう」

 

"お金もだんだん出て行くストレスだって溜まっただろう"

デートってさ、お金かかるじゃない。これ絶対みんな思ってると思うけど、デートってお金かかるしストレスたまると思うんですよ。お店見つけないといけないし…。」

 

「うんうん。(よくわかってない)」

 

「例えば『ルサンチマン』みたいな言葉もあるんだけど、恋の葛藤みたいなところで、言葉では表せないんだけど落ち着かないなっていうこともたぶん人が好きな時にはあると思うんですよ。そういうことです。ものすごいストレートに書きましたよ」

 

「最後に英語でなんか言ってるでしょ?あれはね、全く関係ないんだけれどウィリアム・バロウズっていう意味わからない小説書く人がいるんだけど、」

 

「ああ、カットアップ の」

 

「そうそう。その人の小説でね、『そしてカバたちはタンクで茹で死に』っていうタイトルがあってそれを言ってます」

 

「実は全く関係のないことを英語で言ってたんだね。そしてカバたちはタンクで茹で死に…笑」

 

「恋愛してたらそういうこともあるんじゃない?(適当)」 

 

3. PITTFALL HUMAN LIFE

 

(一部歌詞)

家も建って 妻子だって一緒さ
今までの努力の証さ
だけど孤独の隣には
落とし穴 落とし穴
 
足元 近く イェイ イェイ イェイ
足元 さらう イェイ イェイ イェイ
足元 近く イェイ イェイ イェイ
足元さらう イェイ イェイ イェイ
 
上手くいくときの危険性
 
気づけば 万年この日
子供はあちこち 巣立ち?
家の中 不幸が続き
憂鬱が 憂鬱が
 
家の塗装も禿げて イェイ イェイ イェイ
庭の草木も荒れて
ため息 立場もない
 
昔話も弾まない
 
誰がこんなこと想定したのか?
 
いっときの 
気づかない
足元の落とし穴
落とし穴
落とし穴

 

「これはね、あんまり言うことがないんですよ。PITTFALL=落とし穴 という意味で人生の落とし穴みたいなことですよ」

 

「明るい曲に暗い歌詞をつけたんだよね」

 

「そうなんですよ。これはDavid Byrne- Like Humans Do が元ネタ。当時この曲がWindows XPにデフォルトで入っていて曲調とかテーマも同じ。冒頭のパーカッションもかなり似てるね。弦セクションもそのインスピレーション」

 

「あの弦楽器の感じはシロシビンズの曲では珍しいなと思ったし効いてるよね」

 

「これを作ったのはアルバムの中で最後の方…最後の最後かな。」

 

「これが最後なんだね。この曲のテーマって以前自虐的に『ヒューマンエラーって言葉があるけど僕はエラーヒューマン』と言っていたのが元なのかと思った」

 

「そんなこと言ってたの?いいこと言うじゃないの」

 

「いいことかはわからないけど…笑

終わりが悲惨な結末を思わせるような音で締めくくるんだよね」

 

「これね、PILの『Don't Ask Me』っていう曲のPVがあるんだけど、最初はすごくいい家を買うんですよ。誰かの家を出払わせて夫婦にその家を買わせるのね。その人はどんどん地中に潜って行っていい生活になる。それに比例してその夫婦は倦怠期になってどんどん暗い家庭になって行くってPVでそれもイメージの中にあったかな。」

 

「これも即興で録ってるの?」

 

「これは軽く固めてからだね」

 

「だんだん不幸になっていく様を描いたと」

 

「そう。いいことなんてそんなに続かないじゃないですか。仏教でも言うんですけど、"一切皆苦"って。これは何かって言うと、貧乏で何かが買えない。人生が苦しいっていうのはお金がなくてこれが買えないとか細やかなことでも"皆苦"だから人生は一切皆苦。だから仏教の教えの中で人生は一切苦しいものなのにそれを幸せを前提に考えていること自体おかしいんじゃないの?ってこと」

 

「だから一戸建て持って妻子持って幸せだけどそれはその場だけの幸せであって結果的にどうなるわけでもない」

 

「それはたしかにそうかも」

 

「一曲目でアイヌから始まり二曲目で愛の話になり三曲目で仏教の教えが入ってきてますね」

 

「すごいね笑」

 

4. フェノミナップ

 

(一部歌詞)

睡眠過多
睡眠過多
 
起き抜け
その後の疲れ
吹き飛ぶ
吹き飛ばす
吹き飛ぶ
吹き飛ばない
 
眠いような眠くないような
ねむい…ねれる?
 
(ラテン語で眠れない)
 
半寝ぼけ
徹夜明け
寝たような
寝れなかったような
二日過ぎたような
1日も経っていないような
(睡眠過多)
とにかく辛い
肩が重い
頭がはっきりしない
これ寝れた?
これ寝れてる?
なんだ…
よくわからないな
寝たのかなあ
寝れてないのかもしれないなあ
 

「バラしますけどこれはZAZEN BOYSの『Take Off』って曲」

 

「で、ナップっていうのはパワーナップ っていう言葉があるんですよ。前のアルバムで一曲そういう曲があったんだけど、カフェインを摂取して効いてくる40~50分後の前に寝るの。そして起きるとカフェインの効果+睡眠による疲労回復で作業効率が上がるっていう一つの睡眠活用法みたいなことらしいんですよ。」

 

「それ何回かやったことがあって上手くいったこともあったので、『ナップ』っていうのは自分の中でパワーナップの意味』

 

「ビートのヒントはZAZEN BOYSだったけどタイトルのヒントはYMOの『ラップ現象』からきていた」

 

「そうなんです。最初のタイトルは『ナップ現象』だった」

 

「前の曲との繋ぎがねガチャガチャッとチャンネルを切り替えるような…」

 

「スタジオのチャンネルのスイッチングだよね。それでエンジニアが揉めてる…みたいな。」

 

「それでコンテニューという言葉で繋がる」

 

「この"コンテニュー”にも元ネタがあるんです。ロバート・フリップ っていうね、キング・クリムゾン のギタリストがいるんですよ。ロバート・フリップのソロで、ある曲が終わった後に違う人の声で「STOP!」って言って終わるの」

 

「かっこいいね」

 

「それでテープの逆再生の音が入って、その後低い声で少し笑った感じで「コンテニュー」って言うんですよ。それが元ネタ」

 

「そこに元ネタがあるんだね。細かいな〜!」

 

「これも即興で歌ってる?」

 

「そうだね。途中のナルコレプシー って言ってるところがあって、ナルコレプシーって言うのは睡眠病でいきなり寝ちゃう病気。気絶に近いんだけど、脳の「起きろ」って信号が出なくなってバタンって。僕の好きな人で中島らもって人がいるんだけどラーメン食ってる途中に寝ちゃってどんぶりに頭突っ込んじゃったって話があるの。そういう病気」

 

「一時期これに近い状況があったんですよ。社会人になりたての時にいくらちゃんと寝ても気絶みたいに眠っちゃう。飲み会で「なんで寝てた?」と怒られる。なんでかわからないんだよ」

 

「急にスイッチが切れちゃうんだなあ。『寝れてないのかもしれないなあ』ってどっちかわからないまま終わるんだよね」

 

「これはビートができて「こういうのを歌いたい」と思って録音したんじゃなくて、いざ音を聞いて歌い出したらこうなったということなんだよね?」

 

「そうだと思う。たぶん寝起きっぽい声が録りたくて、舌足らずな感じで。だからちょっと演技っぽいんだけど」

 

 

5. ラッキーストライクミーンズファインタバコ

 

「アルバムの節々で耳にするこの冒頭の声?はなんて言ってるの?」

 

「これは声じゃないんですよ。確かラジカセの音だったかな。それを加工してる。

「マジかーーー」の後聞き取れない言葉があると思うんだけど、

それはラッキーストライクミーンズファインタバコと言った後に「ラッキーストライクはとても良いタバコなんですよ」って言葉が続いてるの。説明したってことですね」

 

「これって声じゃなかったのか何度も耳にしたから何かの暗号かと思った。」

 

「この曲は一番最初に聞かせてもらったんだよね。その時のものから手は加えられてる?」

 

「加わってます絶対に。「マジかーー」とか入ってないです。これはね、元々タバコ屋に行って録音したものを編集したってだけなんですよ。この後に入ってる曲はこれをなんとか軌道修正しないといけないと思って作っただけなんですよ」

 

 ヱ   

 

「途中に入っている

"このような不誠実があると、打撲、骨折、捻挫、
最悪の場合、即死…とかあります。これね"
というアナウンスはどういう意図があっていれたの?」
 
「航空アナウンスの動画を見ていて機内アナウンスでさ、「緊急着陸時のご案内です」みたいなのあるじゃん。それの真似」
 
「この後の展開がめちゃくちゃかっこいいんだよね。この後に古舘伊知郎的な実況が入っていると…これは何を実況しているの?」
 
「これは一発録りなんですよ。たぶんレースなんですよ。でね、金色の旗を持った選手が出てくるかからみんな旗を持ってるんだと思う」
 
「旗… 」
 
「一人頭抜けてるなって思うんだけど、後からまた抜いてきたなっていう。名勝負だなと思いながらアナウンサーが熱中してて結果的に発作を起こして倒れちゃう」
 
「『ラッキーストライクミーンズファインタバコ』というタイトルはそれを吸っているわけではなくて単にキャッチコピーが面白かったってこと?」
 
DEVOっていうNew WaveバンドのLIVE盤でタバコ配ってるところがあって、「ラッキーストライク」って言って放り投げるの。メンバーの一人は「ラッキーストライク!L.S./M.F.T.」って言ってて何だろうL.S./M.F.T.って…と思って調べたらこれが出てきたんですよ」
 
 
6. POINT STONE
 
(一部歌詞)
特殊なフィルターで見るいつもの部屋
キャンセルされた生活感、まるでラボのよう
 
『鈍色の石球をクリアテーブルに置く
まるで最初からそこに存在してたかのように
置く その間のまんま
置く 優しく置く
 
 
「これはね石を置いてみただけって曲なんですよ。イメージとしては白い綺麗な部屋にクリアのテーブルがあって器の上にオブジェの砂利みたいなのが敷いてあるやつあるじゃない。その上に石を置く感じ」
 
"まるで最初からそこに存在してたかのように置く”っていうのはそこがポイントだったんじゃないかってこと
 
「最後タイピングの音が入ってきて途中でブツッと切れるじゃない。これは書き終えないままの死を意味してるのかなと思ったんだけど」
 
「これを最後の曲にしようと思ってたので、一曲目の最初にイントロで始まったから最後はタイピングで終了という意味にした。次の曲がノイズから始まるから次に移動するって意味でも使えるかなと」
 
「最初聞いた時シロシビンズっぽくない曲だな〜と思ったんだよねこの曲」
 
「この曲は元ネタがあって平沢進 の『呼んでるベル』なんです。ギターはロバート・フリップ の真似」
 
"キャンセルされた生活感、まるでラボのよう"ってところは俺が前にシロシビンズ宅に遊びに行った時に「ラボみたいだ」って言ったのが元になってるのかな」
 
「それはびっくりしたんだよね。衝撃だよ。まさに無意識で…(忘れてた)」
 
「たぶんラボって言葉が好きなんだよ」
 
"キャンセルされた生活感"ってすごい言葉だよね」
 
「別にさ、ショールームって言ってもいいわけじゃない。ショールームでいいのになんでキャンセルされた生活感って…今になるとそう思うんだけどまた意味が違ってくるんだよね。言葉って不思議だよね」
 
 
7. いただきをめざして
 
(一部歌詞)
同時多発的決定
手段も選ぶ時間もない
即決で決められた
強引な採決にのっとって
見知らぬ鳥の群れが行く
集団でどこかへ飛んで行った
彼らには自由がある
僕らには糧しかないんだ (残されたのは少ない糧しかない)
昨日も明日も明後日も
 
"最近はどうだい?
こっちは元気でやれてます
体を壊さないようにお願いします
食べ物、水、必要なものは
すべて そちらに送りましたから"
 
ここは黄昏の国
すべての仕度は整った
夢じゃないさ
本当のことさ
奇跡でもなんでもない
それができるのさ僕らは
 
シェルパを信じて
この断崖を登る
 
断崖絶壁を登る
何も言わず黙々と登る
彼は「付いて来い」と言った
僕は黙ってついていく
僕は黙ってついていく
断崖絶壁を登る
 
いただきをめざして
 
抱かれるような
この太陽   "見よ"
 
「タイトルの雰囲気とイントロからRPGを連想したんですよ。でもいざ始まってみると現実的な内容に感じた」
 
「あ〜…これはね、山登りです。シェルパ が出てくるので。登山家の人は絶対知ってる言葉」
 
"同時多発的決定 手段も選ぶ時間もない "印象的な言葉から始まるよね」
 
「これはソ連のイメージ。ディストピアユートピアの反対で管理社会ってこと。その後に続く"即決で決められた強引な採決 "というのは国が勝手に決めたルールでしょ?で、鳥は飛べる、でも自分には自由がないな…そういう人も居たんだろうなって」
 
シェルパという言葉が出てきた時点で決まったんですよこの曲が。でなきゃ『いただきをめざして』って言ってないんですよ。なぜなら山登りだから」
 
シェルパという言葉が聞き取れなくて話が繋がらなかったんだけどこれで繋がったよ」
 
「エベレストを登るって普通の登山じゃないわけじゃない。こんなの地獄渡って行くようなもんだぞっていうところに行くわけでしょ?冒険っていうレベルを超えていて死と隣り合わせじゃない。「このままだったら帰ってこれませんよ。餓死するまでこのままですよ」みたいな」
 
「この歌詞はさすがに書いたんじゃない?」
 
「書いてません」
 
「すごいなあ。これはすごい。即興で録るときって一発録り? 例えばビートを流して歌うじゃない。一度歌ってみて良かったフレーズを残してそれを何回か繰り返して歌詞を作っていくのか」
 
「言いまわしを録り直すことはあるけど基本的には変えない」
 
「変えないんだ…出たものをそのまま使ったほうが面白いってことか」
 
「うん。後で気になるってことがなかったんだよね」
 
「ラッパーの人で即興で録るっていうのは聞いたことあるけど…」
 
「ビートに合わせて歌うとビートを意識するから歌がノってくるんじゃないかなって思いで録ったんだよね」
 
「それこそ無意識の部分…言いたいことを意識するよりも良いものが出てくるんじゃないかという」
 
「今までね、録るときにメロディを無理やり頭でひねり出そうっていう録音の仕方をしてたんだ。例えばギターのフレーズがあったらギターのフレーズを意識しないで歌おうと思うんだけどやっぱギターに引っ張られてつまらないってことが多かったんだけど、今回そういうことを一切考えないでやったら出来たんですよ。」
 
「即興で録る前に始まりや着地はイメージしたりする?」
 
「ワンシーンが頭に浮かぶことってない?空想でも映画でも。それ。それが単純に言葉になってる。後は妄想とか空想が好きなので…漫画も描いてるし、そういうことでオリジナルの漫画じゃないけどそういうワンシーンが浮かんで『シェルパが山登りか…』って感じで出てきた」
 
「聞く人によって捉え方が変わってきそうな歌詞だよね」
 
「とにかくね、意味を決定させないようにしたの。投げっぱなしなの」
 
「深読みできるところが多いんだよね。勝手に想像して、捉え方は任せますよと」
 
「その方がエンターテインメントとして成立すると思ったんだよ。政治的意図で音楽やってるわけじゃないし。そうしたときに「なんで日本語の歌詞なの?」ってなって、今まで全く意味のない造語とか使ってたんだけど今回は日本語にしたの。日本語にしたのは無意識に歌ったら日本語だったからなんだけど、でも結果的に何か伝わるんだとしたらそれは相手の『無意識』」
 
「相手の無意識に作用してるんだ」
 
「無意識っていうのは自分にもあるけど相手にもあること」
 
「人の考えてることってみんな違うから自分の思ってることが相手にそのまま伝わることって絶対ないじゃない。でもそれが湾曲して伝わったりしてマスメディアが事実じゃないネットの噂をニュースで流すようなことも最近あるよね。でもね、それが良い方向に行くと面白かったりするんですよ。」
 
「俺は誰かがわかってくれるかなと思って気持ちの断片を書いてるから自由に捉えてくださいって書き方はしたことないなあ」
 
YMOピュアジャムって曲があってイントロが印象的なディレイがかかってるんだけど、英語で『こんな不細工なジャムトースト見たことない』って言ってるんですよ。何でかと言ったら当時スタジオの下の喫茶店で注文したジャムトーストがあんまりにもでっかいトーストにジャム塗ってるだけで不細工な形だったんだって。だから『こんな不細工なジャムトースト見たことない』って歌詞なの。だけど外国でインタビュー受けたときに「これは深い意味があるんですか?」って聞かれたの」
 
「本人にしかわからないムカついたことを書いたら深読みされたんだ。考える余地を残しとくといいのかもなあ。そういうところが美しい
 
「その人が決め込んでることを言っても説教臭いと思うんだよ。あんまりそれはやりたくないよね」
 
 
8. LAST YOURE HERE
 
(一部歌詞)
便利で病気になり
みんなの飛行機
旅行先でいそしむ
糸を編む仕事
 
サイクリングの帰路に
裁判の仕事
もう一度尋ねる
あなたのメチルを
 
「タイトルも内容も一番意味ないんだよ。昔に作った曲を作り直したってだけ」
 
「バンド時代に作った曲なんだよね」
 
「2011年頃にはもうライブでやってた。その前にはもう曲は作ってたからたぶん10年前に作った曲。作り直したっていうか初めて音源にした。そしたらこうなった。歌詞はライブで言ってた部分もあると思う」
 
「この中で気になった歌詞があって、"便利で病気になり"ってところなんだけど」
 
「ここは思い付いて自分でも気に入ってる。思ってたのは健康サプリあるじゃない。ああいうことなんだよ。サントリーのセサミンとかさ。あれで「毎日スッキリ!」とか言ってるじゃない。覚せい剤と何が違うんだよって」
 
「「毎日スッキリして疲れがなくて…これがないと不安で…」それ薬物依存症じゃん」
 
「たしかに変わらないね」
 
「だから"便利で病気"じゃん」
 
「不便な方がかっこいいし…」
 
「っていうかね、不便な方が人間は考えるんだよ。だからラジカセ使ったんだもん」
 
「便利になる一方でダサくなってるって意味なのかと思った」
 
「いろんな意味を含んでるけど、とにかく今の人はみんな"便利で病気"になってると思う。コレがないとアレがないと…って言ってるけどそれが無いと本当に終わるのか?そんなわけないでしょ」
 
「後は裁判の仕事…?って部分の歌詞。サイクリングの帰路に裁判の仕事?」
 
"サイクリングの帰路に裁判の仕事もう一度尋ねるあなたのメチルを"
 
「面白い歌詞だなあ笑 このメチルっていうのは?」
 
「たぶんメチルアルコールのことだと思う。一応調べたけど、あんまり意味は無い。けどなんとなく浮かんだから…」
 
「俺もこういう言葉あるんじゃないか?って歌詞を書いて後から調べたら意味になってたっていうことは結構ある」
 
「後半転調した後の歌詞は?」
 
「わざと聞こえにくくしてるんだけどライブで言っていた歌詞もあると思う。”カルトの背表紙"って言葉は入ってる。とにかく最後の『ヒィーアッ』を迫らせたかった」
 
「カルトの背表紙…」
 
「ベースが一番気に入ってるのはこの曲。早くなってからのベースが気に入ってる」
 
「曲を聞いていてこういうベースラインを弾くんだーってところが結構あったんだよね。ベースラインっていじりたくても結局通してループになっちゃう」
 
「打ち込みだとモノモードでやるとベースは面白い。単音でしか鳴らないから鍵盤一箇所押しっぱなしでそれに合うフレーズを弾くと面白いメロディになるよ」
 
 
9. キュートパンク
(一部歌詞)
 
C!U!T!E!
C!U!T!E!
C!U!T!E!
C!U!T!E!
 
 
ハリネズミのように
スナネズミのように その他(etc)
 
見てくださいこの毛並み
見て下さい機敏な動き
不肖 私 ナッツには弱く
貰ってすぐ食べちゃいます
不肖 私 ナッツには弱く
すぐ秘密の場所に隠します
 
丸まったり
ジャンプしたり
特殊な嗅覚を使って
捜索、よく言えばパトロールなんて
捜索、よく言えばパトロールなんて
お茶の子さいさい
なんだってできるよ
 
ハムスター
 
ハムスター
 
みんな”キュート丸出し”でトコトコ
ご飯は何処かと部屋駆け回る
 
不可思議な変化
何千年も前から
多少 今と違うとして
哺乳項の維持
 
ちんまりしてキュートだよ
 
カモノハシのように
ビスカッチャのように
 
森、山、険しい自然に帰ろう
二度と捕まらないように帰ろう
 
「またいきなり雰囲気が変わりますね。冒頭のタブラからの展開が意外だった。この曲はシロシビンズの愛するげっ歯類の可愛さを歌っているけど最後に"森、山、険しい自然に帰ろう" と自由を求める、何か思わせる歌詞が出てくるね」
 
 「ブリーダーとか自分の飼ってるデグーもかわいいけどさ、お嫁さんとか作ってあげられないわけでしょ?そう考えると人間のエゴでしょ。全部愛してあげられているかといったらエゴで愛してあげられない部分もある。そう考えると『かわいい動物の視点で』"二度と捕まらないように帰ろう" 自分に置き換えればそう思う」
 
 「げっ歯類は砂とかに餌を隠すんですよ。あとチラシとか、隠せてなくても隠せてるフリをしてる、というか隠したと思っちゃうんですよ」
 
「隠せた顔をして…そこがまたかわいいんだね」
 
 「歌詞の最後に出てくる『ビスカッチャ』っていうのはね、ペルーのマチュピチュとかにいるデグーとかチンチラの間のウサギに似てるんだけどウサギじゃない。げっ歯類でいつも眠たい顔してるんですよ。寝てないんだけど。でも寝てたりもする。かわいいよ」
 
 「これはわかりやすいですよ。自分の好きなものだから単純だよね」
 

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10. 無意識ノイズ
 (一部歌詞)
 
浮遊する街角で
生成された水が降る
 
発行されない未来
 
当然来る
壮絶に来る未来
 
キャンドルは消える
空気を失って
鋼鉄の都市をいく
走り去る記憶
 
無意識の庭
無意識の公園
無意識の影
無意識の君
 
「この曲が実は一番わかりにくかったです」
 
 「声いじってるしね」
 
 "当然くる壮絶に来る未来"これね、ピストルズの曲で、『no future no future no future for youってね『未来なんてないぞお前ら』って曲があるんだよね。MOSTってパンクバンドがいて、女の人がボーカルなんだけど『ノーフューチャーなんて嘘っぱち、未来は嫌でも必ずやってくるって そこから演奏がバンッと激しくなるんだけど、マジでそうだなと思って。未来は嫌でも必ずやってくる。」
 
 
 「別のタイトルでもよったんだけどタイトル曲に"なった"んですよ。合うかなって」
 
 
「アルバムのタイトルはこの曲の前から決まっていた?」
 
 「前から決まってた。だからこれを聞いてくれ!ってわけでは全然ないの。だったらもっとちゃんと作ってるし…笑」
 
「自分がこのアルバムの中で全体を通して聞いてみて『無意識ノイズ』ってタイトルをつけるならこれだなという感じだった」
 
 「これはまずシンセありき。オーケストラ(的な音)を入れたのは正解だったね」
 
「うん。こういう感じはシロシビンズの楽曲では珍しいなと思った」
 
「珍しくこうしたのはループだけの曲だったので、オーケストラのボレロってあるじゃない。あれって楽器がどんどん重ねられて壮大になっていくんだけど、それみたいな感じで楽器を入れてちょっとエモーショナルな感じを出したかった」
 
「この歌詞はSFだよね。未来では生成された水を飲んでいる。」
 
「水が…川が流れているという考えがなくて。灰皿から水ができるとかさ、「水って言ったら"あの技術"で灰皿を圧縮して一滴できるんじゃないの?」とかさ、そういう考えかもしれないなと思ったの」
 
「"浮遊する街角で生成された水が降る"
 
「浮遊する街角っていうのはそのまま歌っただけ。そして酸素がないから"キャンドルは消える"
 
「この最後の"無意識の〜"という部分はタイトルを意識してつけたものではないんだね」
 
 「違うと思う。それも無意識だね」
 
 
11. みかたのてきのみかた
(一部歌詞)
 
みかたのてきはみかた
てきのみかたはてき
間延びしたこの空気を打破
考えだけではただの脳内信号
 
ぐらぐらの足を
 
 
「無意識ノイズからラストのネロリの丘に行くと暗すぎるだろうということで作ったんですよ。まだあるぞ!っていうのをちょっと入れたかったんだよね」
 
「この曲は元々ある言葉をもとに作られた?」
 
「みかたのてき"は"みかただったと思う…そういう言葉があって、口タブラじゃないけど早口言葉みたいでしょ?それが面白かったから。後半の早くなる展開は普通に歌ってるように見せて実はコピーペーストだったっていうのをやりたかった」
 
「"考えだけではただの脳内信号"ていうのは思ってるだけじゃ何も解決しないぞってこと。戸川純 の歌で"なんとか現状打破考えてみよう それより行動だろ 行動だよまずは"って歌詞があって本当そうだなあって笑
 
となりの芝生を見てないでお前の芝生を綺麗にしろってことなんだよ。悔しいならやればいい」
 
「インターネットで見がちな光景だよね。”ぐらぐらの足を〜"っていうのは…なんなんだろう」

 

「なんなんだろうね…。パッとメロディが浮かんだんだよ。そのメロディについたのが"ぐらぐらの足を"だったから入れざるを得なくて、他に変えようとも思わなかったからそのまま行った」

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有頂天の曲で『ピノキヲ』って曲があるんですよ。サビがね”だよ かっこいい鼻が伸びちゃうよ”って言ってるんだけど、『だよ』から始まるサビの曲はないだろうってことで作ってるんですよ。」
 
「前の歌詞がかかってるとかでもなく」
 
「かかってないです。いきなり『だよ』。だから”ぐらぐらの足を”もありだろって思ったの。これNHKで歌ってましたからね」
 
 
12. ネロリの丘
 
明かりに照らされる
誰もいないステージの上
乾いた拍手がぱらぱらと断続的に続く
曇り空の中を散歩
曇り空の中を歩く
曇り空の中を散歩
 
不思議な架空の動物図鑑
お気に入りのページに付箋を貼り閉じる
16ページ目と
207ページ目
 
抽象的な事柄にはほぼ無関心
せっかくのお土産も開けずに
 
本の文字の中を散歩
本の中の文字の中で迷う
本の文字の中を散歩
本の中の文字に飛び込む
 
いつの間にか飛び込む
 
あの本に書いてあった
思い出す
記憶が
記憶がある
思い出せる
無意識に眠っている
 
根も葉もない噂
踊らされる民衆の声
続かないものと
移り変わる趣味のそれぞれ
 
曇り空の中を散歩
曇り空の中で笑顔
曇り空の中で散歩
曇り空の中を続く
 
いつか行ったオレンジ畑で
また会おうと約束した
 
守ったのに
ちゃんと守ったのに
守ったのに
ちゃんと守ったのに、一人
 
ひんやりした風が問いかける
初めから知っていなかったの
お前は本当は
一人になりたかったんだろう
 
 
「最後はネロリの丘ですね」
 
「これも元ネタがあってXTCの『The Last Balloonチェンバロで始まって最後にトランペットが入る曲。まあ長さも似てるんだけどそれを聞いて「いい曲だな、こういう曲を作りたいな」と思ったんだけど、最終的に全然違う曲になった」
 
「その曲も寂しい曲なんですよ。」
 
"16ページ目と207ページ目"ってところがあるんだけど最初は"14ページと204ページ"にしていて、なんか嫌だなと思って変えた」
 
「この曲はしっかりと歌詞を聞かせたいんだろうなという意識を感じた。他の曲はボーカルを曇らせたり、むしろ「歌詞を読み解くな」とも感じた」
 
「そうかもしれない」
 
「結果的に複雑な作りになっちゃったんですよ。歌入れが大変だった。最終的に最後で盛り上がっていって、こういう終わりかたになるのは良かったな。ラストっぽくて良かったよね。そういうつもりで作ったわけではないんだけど」
 
「そうなんだ」
 
「この後に『POINT STONE』を入れても良かったんだけど、全曲聞いて最後に入れるか…?って。『POINT STONE』ではハッキリ言って軽いなと思った」
 
「最後に聞き取れる、聞かせる曲を持ってきたのはいいね」
 
「この"無意識に眠っている"も無意識に言ってるんですよ。無意識っていうワードを考えながら作っているから無意識ってワードも出てくるわけじゃない。だからハンバーガーを食べながらハンバーガーの曲作っていてハンバーガーの歌詞が…チーズバーガーとか歌詞に出てくるのと同じようなことですよ。たぶんそんなこと」
 
「これは印象的な曲だよね。"本の文字の中を散歩 本の中の文字の中で迷う"というところも気になる
 
「小説とか読んでて「こいつとこいつ誰だっけ…?」ってなることない?」
 
「あるある」
 
「そういう意味 笑
外国の小説とか特にそうなんだけど、『シュナイダー』と『ケント』とか書いてあってさ、誰だよコイツ…って」
 
「最初の"明かりに照らされる 誰もいないステージの上"っていうのはどういうイメージ?」
 
「現代演劇で暗転からパッと明るくなった時に誰も居なかったら変だなって。でもお客さんは何か始まるのかなって、何もないから拍手だけ鳴ってるイメージ。小さい演劇小屋のイメージ」
 
"曇り空の中を散歩
曇り空の中で笑顔
曇り空の中で散歩
曇り空の中を続く"
 
「自分が散歩する時って曇り空が多いなと思って。そんな天気のいい日に散歩ってしなくない?」
 
「そんなこともないような気がするけど…」
 
「天気のいい日に散歩するより曇り空の中を歩いてるのがなんか好き」
 
「最後の歌詞も気になったんだけど俺はこの辺が特に気になる」
 
"根も葉もない噂
踊らされる民衆の声
続かないものと
移り変わる趣味のそれぞれ"
 
「周りがみんなそうじゃない。だから単純にそう思ったんだと思います」
 
「こういうことに対して怒ってるのかなって」
 
「怒ってはいないけどお前ら本当にそういうの好きだなって感じ。根も葉もない噂にさああだこうだって言ってる割に次に大きいニュースあったらそっちに移ってるでしょ。そういうことですよ」
 
dizさんもそういうこと言ってたなあ」
 
「この人のおかげなんですよ。要するにlo-fiっていうかね。だから『高かろう悪かろう』みたいなのはやめようぜっていう。」
 
「『ネロリの丘』ってタイトルなんだけど、最初は『畑』だったよね。そこから『庭』→『丘』とタイトルが変わっていったけど最終的になぜ『丘』になったの?」
 
「畑だと所有地じゃない?庭だともっと所有地。どっちかと言うとこれって栽培してるでしょ?誰かが管理してるものって感じがすごくした。小さいスペースだなって感じがしたの。だからオレンジ畑は自分の中ですごい広いイメージがあったのでそれだったら丘くらいデカくないと待てないというか…そこで約束しないと規模として小さすぎるなあって」
 
「ほぼ荒地に近いような放置された場所のような…最初は『ライ麦畑』だったんだよね。ライ麦畑だとサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』が連想されるのでやめたの。ベタだなと思って。なにか果物を出したいなと思ってオレンジにして、オレンジだから『ネロリ』だなと」
 
ネロリは天然の精神安定剤とも言われているよね。だからこのタイトルを見た時、このアルバム全体に対しての癒しなのかなと思った」
 
「どっちかというとそんな優しいものではなくドライなんですよ。
"お前は本当は一人になりたかったんだろう"
っていうのは人と居るのはうざったいだろっていうこと。約束してるけど結局一人の方が楽だよねっていう。
 
「そんな感じだね。全部抽象的だからね笑」
 
-その後
 
 
 
シャンティブックスさんにもご挨拶に行きました
 
 
 
  
-聞いた人-
ヱスケー
2010年に地元の友人mgmとK.H.BROTHERSを結成。現在はdiz、メガネが加入し4人での活動に
今年MC松島主宰の音楽レーベル トウキョウトガリネズミに加入。今年1月にアルバム『気持ちをちぎって捨てたくなる』をリリースした。
 
-聞かれた人-
シロシビンズ
北海道の音楽家、タブラ奏者。
2010年にバンドとして活動開始。現在はバンド名「シロシビンズ」を個人名にしイラストや漫画、デザインまでその全てを独自のセンスで制作。様々なジャンルに精通し唯一無二の作品を作り続けている。ヱスケーとは大学時代にtamadrowを通じて知り合い 以来度々活動を共にする。休止していた音楽活動を再開させアルバム『無意識ノイズ』を完成させた
 
 
シロシビンズ『無意識ノイズ』
 

ヱスケー × シロシビンズ 『気持ちをちぎって捨てたくなる』を語る

2018年01月07日にリリースされるヱスケーのニューアルバム(通称ヱバム)
『気持ちをちぎって捨てたくなる』
アルバム参加者でもあるシロシビンズが急遽インタビューを敢行!
執拗に聞いてきたので渋々答えたぞ!なんと全曲解説!
もしかしてこれって自分で書き起こすのかなり恥ずかしいんじゃないか?
(最後に作品のリンクあるから見てくれ)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『努力の凝縮は450円になっている 』
by シロシビンズ
 

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 diz × ヱスケー『郊外ブルー』を手にご機嫌なシロシビンズ。こちらもよろしく
 
 
 
まずは経緯から−
 
シロシビンズ(以下 シ) :「早速だけど 今回のアルバムを作ることになった経緯は?依頼があったの?」
 
ヱスケー(以下 ヱ) :「特別依頼があったわけではなくて、アルバムを作ろうという意識もなかった。3曲目の『いい感じ』に参加してくれたmukuchiさんと曲を作りたいなと思って…当初はその一曲のみ配信しようとしていたんだけど その作業が難航して半年くらいかかってしまった。」
 
:「わかるわかる。創作の便秘」
 
:「そうそう」
 
:「今出すタイミングじゃないな〜みたいな」
 
:「っていうのもあるし 全く歌詞が書けなかった。最終的にはデモから大きく変わったんだけど、展開も思いつかなかった。ラップ→女性シンガーサビ→ラップ〜みたいなよくある展開にもしたくなかったし。R&B的ではない女性ボーカルが欲しくて…」
 
:「ああ、大黒摩季みたいな、ブスだけど性欲すごいっていう笑 そういう人だと変にソウルフルにしてくるしさ…」
 
:「自分のテンションに合う人を探してたんだよね」
 
:「うんうん」
 
:「初めはこの人Twitter面白いな〜と思って見ていて、勝手にテンションが合うなあとかシンパシーを感じていて…で、曲作ってるんだーと気付いて聞いてみたらめちゃくちゃ良くて。そこの感性は同じっていうか、いい感じの人だなと思ったら作っているものもやっぱりいいんだよね」
 
:「やっぱりさあ、Twitterでつまらない人は作ってるものも面白くないんだよ」
 
 : 「『いい感じ』で迷ってる合間に息抜きで作った曲を後から聞いてみるとテンションが合っていたのでアルバムできるなあと」
 
:「『いい感じ』を作っていく過程でできた曲が結果的にアルバムになっていったわけだ」
 
 
 
順を追って解説
 
 
 
1. intro
 
 
:「アルバムを作った経緯は聞いたので一曲目から順に聞いていきます。」
 
:「まずはintroか」
 
:「introは余興っていうことでもないんだけれど、トラックがあって最後に咳が入っているよね。普通のイントロダクションというわけではないけれど、はじめに軽めの短いものを入れようと思って作ったわけ?」
 
:「元々あのビートがあって分数も長かった。それを縮めてあのサイズにした。歌も入れようかと思ったけど最初から歌があると邪魔くさいなって、入り口を整えたくて…最後に次の入りを意識させるために咳だけ入れた。昔のラッパーがよくやってる感じの、好きなんだよ」
 
:「あの導入は面白いよね。ラップ的側面ではないと感じたけれど、俺が良くやってる作風に似てるかもっていう。俺も最後に咳入れたりっていうのはよくやるので」
 
:「要はカーテン開けて舞台見せますよ〜ってことだよね」
 
 
 
2. 飲み会は早めに帰る
 
 
 
:「で、二曲目が…」
 
:「飲み会は早めに帰る」
 
:「あれは あるあると言えばあるあるだよね。わかり易く言うと飲み会行きたくないあるある…そして断れないあるある…」
 
:「そうそうそう…」
 
:「だから内容としては一番共感を得やすいところで、俺が一番好きなのは最後の語りのところ」
 
:「あ〜笑」
 
:「子供ができたら飲み会断れる子供に育てよう…飲み会行きたくねぇ!っていう子供に育てよう…えっ!それ前提で子供作るの!?っていう笑」
 
:「まあ自分ができなかったことを子供に託すってやつですよ」
 
:「飲み会を断れる子供に育てる局所的な目標…」
 
:「たしかにねぇ笑」
 
:「うん。そこがね、おもしろかったです。メッセージ性が全くないというか…ギャグテイストというかそこらへんが入っていて良かったです」
 
:「あと"勿体無いよね↑"っていうイントネーションが…」
 
:「訛ってるようなね」
 
:メガネさんのリリースパーティーで「メガネちゃんリリースおめでとうって言った時の はんなり感?が出た時を思い出した」
(ボツテイクでなぜか関西訛りでしゃべってしまったとことがあった)
 
:「なんで出ちゃうんだろうね。今までそんな喋り方したことないのにさ、恥ずかしい〜〜」
 
:「とりあえず愚痴言うだけじゃつまらないから曲にしましたっていうやつだから」
 
:「行っちゃうんだけどやっぱり一次会で帰るっていう…帰ったあともブルーなのはなぜかっていうとさ、飲み会だから相手に合わせて自分のいつも出さない部分を出しちゃえみたいな。それを振り返ってブルーになるってところもあるわけでしょ?」
 
:「うん。後ろめたさとかね〜帰っちゃった…とか」
 
:「余計なこと言わなきゃ良かった〜とかね」
 
:「そうそう、曲の中でも言ってるけど"その場にいることの プラスよりも 酔って余計なこと言う リスクが高い”んだよ。実際に口滑らせちゃうし」
 
:「それしか機会がないから…とか仕事じゃないからいいや!っていう精神的働きがあるのかな?でも会社に忠誠尽くしてますって感じを出さないといけないし」
 
:「飲み会は早めに帰るを作ったのがほぼ1年前くらい。最近は断れるようになってきた。成長したよ」
 
 
 
3. いい感じ feat. mukuchi
 
 
 
:「元々映画のタイトルからとって深呼吸の必要にしようかと、それを縮めて深呼吸にしていて。でもmukuchiさんから歌のデータが来て「ダメで元々いい感じ〜♪」っていうフレーズがすごく良くて、『いい感じ』というタイトルにしました」
 
:「いいと思う。向こうに内容を寄せた感じなのかな」
 
:「データを頼む時に自分のラップが入った状態で渡して、これに寄せた内容で「良いこともないけどそんなに悪くもない」って内容にして欲しいと言った。マイナス風だけどそうでもないくらいのテンション」
 
:「ロートーンでくださいって感じかな」
 
:「そうそう。冷めながらも前向きなんだよ」
 
:「タイトル通り”いい感じ"だよね。3曲目というチョイスも良かった」
 
:「とにかくmukuchiさんの声がいいんですよ。歌詞も他では見ない言葉の並び」
 
 
 
 
4. 天気のいい日は昼寝に限る
 
 
 
:「これ聞きたかったんだけどさ、あれって本当に自分の寝てる時間の音声?」
 
:「そう」
 
:「あ、やっぱそうなんだ!何かがないとわざわざインストを入れないだろうって思ったの。歌がいらないからインストって場合もあり得るんだけども、ただ、昼寝ってところで宅録でしょ?」
 
:「うん」
 
:宅録で”昼寝”ってところで思ったのよ。やっぱりこれって昼寝の時のサウンド入れてるんじゃないか?って。自分も昔『外』って曲作ってさ、それがなんで外かって言ったら外の音を入れたから『外』っていう笑」
 
:「あれは昼寝している時間 外はこうなってるぞってことなわけだよね」
 
:「そうなの。俺は今夜中働いてて日中寝てるんだけど、そうすると本当に子供がうるさいの!もうこれは曲にしてやろうと思って。単純に昼寝する時に外の音を録音しながら寝た」
 
:「ドキュメントだよね」
 
:「ちょっとしたね。昼寝の間のドキュメンタリーだね」
 
:「子供の声って意外と聞けるんだよね。アンビエントミュージックというかテクノとか静かな実験音楽とかさ。大人が飲み屋でガヤガヤやっているのより子供の声って音楽に使われやすいよなって思う」
 
:「実は子供の声か石焼き芋の音声か迷って、まあ子供の声にしたんだけど」
 
:「ベタだから?」
 
:「ちょっと恥ずかしいなって」
 
:「あー…わかるわかる。狙いすぎかもってね」
 
 
 
5. まんねん feat. diz
 
 
 
:「これは ほぼdizさん先行…?これは共作?」
 
:「そうだね。なにも考えずに作り出して「これはあいつに合うぞ」ってなって。まぁあの人に頼む時点である程度のクォリティは保障されているわけなんだけど。それでサビを先に録ってこれに合わせてラップしてよと」
 
:「dizさんはね、声のトーンとか、その時点でかなりインパクトがあるよね。存在感がすごいんだよね」
 
:「今までdizやメガネは自分の曲には呼ばないようにしていた。向こうに呼ばれたらやるけど…っていうのはあの人たちの集客力で人を集めても意味がないというか」
 
:「ネームバリューを借りたくない」
 
:「そう。それもあって自分がもっと頑張らないと、それに負けないくらいにならないと意味がないなと思っていた。ようやく最近になって そろそろいいんじゃないかと思えるところまで来た」
 
 
:  笑「ことあるごとに言ってる」
 
:「人々の敵でしょ?」
 
:「すごい名前だよね」
 
 
:「最初はサビの歌詞からとって『聞こえない』というタイトルだった。でもdizが書いてきた歌詞の冒頭で"なに言ってまんねんから何年…"っていうのがなんか面白くて…」
 
:「あーあーそうだ!言ってたねぇ笑」
 
:「dizさんが友達に「俺ラップやるわ」って言ったら「なに言ってまんねん」みたいなこと言われた…って言ってて」
 
:「なんだろう…あの、"なに言ってまんねん”?関西バラエティみたいな」
 
 :  笑
 
 
:上沼恵美子が司会のローカルバラエティって感じがすごいよね。寒いノリをワザとやりましたっていう。」
 
:「でも、まんねんのあの比重だとdizさんに食われちゃうよなあ。でもそういうのも一個あってもいいよね」
 
:「うん。まあそのつもりで作ってるしね。内容が"近所も遠方も一緒”とか俺が思ってることを言ってくれたりさ 代弁してもらう部分はあった」
 
:「これってパソコンが同じじゃない。脳のパソコンがさ。脳のOSが同じだからさ」
 
:「もういいのができるってわかってたからね」
 
:「阿吽が…ね。わかるっていうのもあるし、今回聞いていてヒップホップと違うなと思っていて、なんでヒップホップと違うなって思ったかっていうと、無理やりではないんだろうけど、意図せずなのかはわからないけどあまり韻を踏んでいる感じがしなかったんだよね」
 
:「踏んではいるけど「踏むぞ!」っていうのはあんまりないかな」
 
:「そうそう。だから思いっきりヒップホップを聴いてる感じではないんだよ。心情吐露であって、それがヒップホップ的な形になっているだけであって、スタイル的には韻を強調していないからヒップホップに感じない。個人的にはヒップホップを聞かない人も聞けるんじゃないかなというところはある」
 
:「誰でも聴けるだろ!という感じがすごくするんだよね。」
 
:「ラップだけが残ったような」
 
:「別にどこのコミュニティに属してるわけでもない、聞いたときに最初ジャンルが”ヱスケー"だと思った。」
 
:「前に作った『忘れたいことばかり覚えてる』で自分の方向は固まったかも。こういうのが自分に合ってるなと」
 
:「でもね、やっぱりdizさんが入るとディープになりやすいでしょ」
 
:「そうそう」
 
:「良い意味なんだけどね。でも今回はそこまでディープになってない。それはやっぱり歌が入ってるからだと思うんだよね。歌が入ることによって一つのポップスとして成立しているんだろうなと思ったんだよね」
 
:「この曲で歌ったら比率的にちょうど良いかなっていうのはあった」
 
:「そうだね。で、のちに触れる靴下履かない兄弟の曲もあるのでそれを踏まえて次に行きましょうか」
 
 
 
6. 気持ちをちぎって捨てたくなる
 
 
 
:「この曲を表題曲にするだけあるなと思いました。何故かっていうとここまで自分の考えていることをアウトプットできるのはすごいぞと思って。なかなかできることじゃないよ」
 
:「自分では書いていて コレって伝わるのかな…と思ってたんだよ」
 
:「若い人にはわかると思うよ。ただね、おっさんは逆にわからないかもしれない。平成生まれの奴らの方がわかるんじゃないかなあ」
 
:「あの曲の最後で”お前は誰だってそうだと言うけどその言葉一つで冷めてしまうよ”って言ってるんだけど、それは昔付き合ってた人に言われた言葉でさ、俺が何を言っても「誰だってそうだよ〜」って言うもんだから、じゃあ俺ってなんだ?ってなっちゃって。誰だってそうなら俺じゃなくてもいいじゃんって」
 
:「わかるよ」
 
:「そうかもしれないけど、俺を見ろ!と…」
 
:「あなたの言い方次第ではなくてこちらの受け取り方次第だよっていうことを言いたかったわけだよね」
 
:「そうそう」
 
:「でさ、あの曲もほぼ韻踏んでなかったでしょ?」
 
:「うーん文章の流れでリズムとして踏むのはあるけど強調する感じのは確かにほとんどないかな」
 
:「ヒップホップのスタイルの一つなんだろうけど韻をそこまで踏んでないから感情吐露がうまくいっている感じはあるよね」
 
:「そっちの方が聞きやすいのかな?ポエトリー的というか」
 
:「そう!ポエトリー!それが言いたかったんだよ」
 
:「前にたまちゃん( tamadrow )と作った『CHIME』でブックオフで適当に買った小説の文章を継ぎ接ぎにしてカットアップ技法みたいなことをして、それを無理やりラップ風に読むっていうのをやってさ、その時に韻を意識した文章だとかラップ用の文章じゃなくてもラップにできるし、自分が読めば自分らしくなるなと実感した流れがあるからこうなってるんだと思う」
 
:「カットアップてさ、バロウズブライオン・ガイシンって画家に「絵を描いてた新聞紙を切ってめくったら面白い言葉が出てきた」って説明したっていう経緯だよね」
 
:「俺 シロシビンズにそれを聞いて面白いなってずっと頭にあってそれでそれっぽいことを試してみたんだよ」
 
:「あれ、俺言ったっけ?たまちゃんに言ってたからそこからかと」
 
:「まあ、たぶんね」
 
:「でもこの曲も暗くはないよね」
 
:「でも明るくもないでしょ」
 
:「そう、明るくはないんだけど…というか明るかったらいけない気がするんだよね。あそこら辺の湿り具合がやっぱり良いよね若い人って多感な頃 湿ってるじゃない。でも年取ると湿らなくなるじゃん。自分が信用できなかったりするでしょ?俺はここ数年自分を信用できたことなんてなくて、これからの若い子は自分に自信を持てるかと言ったら持てないやつの方が多い気がするんだよ」
 
:「それが日本人っぽさなんだと思うけどね」
 
 
 
7. 僕はまたこんなことを言う feat. シロシビンズ
 
 
:「で、次が…」
 
:「『僕はまたこんなことを言う』。前にタブラ叩いてもらったやつのremaster」
 
:「これは良いremasterだよね」
 
:「ボーカルをアルバム用に録り直そうと思ったんだけど、やっぱり初期衝動って強いじゃない。」
 
:「強い強い」
 
:「今やり直すと技術が上がってる分 小慣れた感じになってしまう。初期衝動の勢いを残したいなって思ってさ。」
 
:「変に学習すると怖いよね」
 
:「そうそうそう。だから一回できたのはそれで終わりにしたいんだけど、まだ良くなる余地があったからミックスし直してハイハットの音色を変えて…」
 
:「タブラもちょっと抑えてるよね」
 
:「どうだったかな。空間系のプラグイン入たからそれもあるかも。聴きやすくなったなと思う」
 
:「聴きやすくなってたしタブラの違和感もなかった。あれはかなり叩いてる方だし 3曲目もさ、一応打ち込みだけどタブラの音を提供したじゃない。やっぱり打ち込みと生演奏は違うよねー」
 
:「まあ違うね」
 
:「だからその違いもあって『いい感じ』のタブラも打ち込みの味としてそれはそれで良くて、生の演奏の方はブレイクからバタバタッと叩くところとかさ、あの辺は生じゃないと無理なので…あのー…やっぱりあそこで叩いている人は上手ですね…」
 
笑「そうだねえ。dizとメガネにもアルバム聞いてもらったけど『僕はまたこんなことを言う』が一番良いって。タブラがかっこいいってさ」
 
:「タブラをチューニングした記憶があって、だから良いのかも。途中でさ「ドゥンドゥンドゥン」ってタブラの”ゲ”って音ね。それの連符とかグイグイ出してるけど ”どタブラ"って感じでもなくてあのマスタリングは成功してるし音がくっきり離れていていい決断だったと思う。あれはすごくよかったね」
 
:「なんというか、汚し方がうまくなったんじゃないかな」
 
:「この音の割れ方かっこいいとかこれは良いノイズ、これはちょっと…とかあるよね」
 
:「あるある。ありますよ」
 
:「俺ね、ほぶらきんってバンドがすごい好きなんですよ。その人たちの『ああ我身に油を塗りて勇気百倍,真っ先かけて突撃せん』って曲のイントロで完全にテープの「ブチッ」って言ってる音が入ってて、それがね、すげー好き。」
 
:「こういうのってフェチだよね」
 
:「こういう話すると「お前ドミューンみたいなこと言うな」って言われるんだよ。お前の例えるミュージシャン サブカル系ばっかだなって」
 
 
 
8. 逃げろ feat. ここせまみ & オオヤヨシツグ
 
 
 
:「まず最初のヱスケーからescapeまでのコラージュを聞いてねヤン富田を思い出したの。」
 
:「うん」(よくわかってない)
 
:「『Love』って曲があるんですよ。(DOOPEES名義)どういう曲かって言うとね、いろんな曲の”Love"って言ってる部分を切り取っただけっていう曲なんですよ。もうめちゃめちゃなの。カオスなんだけど、それに似たものを感じて…ヱスケー…ヱスケー…って、たぶんあれ色んなところから引っ張ってきたんだよね?」
 
:「今まで作った曲の中から俺の名前歌ってるところを切り取ったのがメインで他に何個か〜って感じかな」
 
:「外人の声は?」
 
:「テキストスピーチだね」
 
:「テキストスピーチいいよねぇ。俺初音ミクより大好き」
 
:「最初は頭のヱスケー〜っていうのがなくて…」
 
:「それだとたぶんショボいんだよ」
 
:「そうそう やっぱり入口がね。大事だよ」
 
:「でもあの展開はすごいよね。あれ有線で流れても違和感ないんじゃないかな。コードがメジャーだから聞きやすいのと音がちょっとオシャレじゃない。ちょっとアッパーな」
 
:「これはちょっとポップにしようと思って」
 
:「一番シングルっぽい曲だね。BPMが早いのもあるのかなーサビの「逃げろー」を合わせる感じもすごくよかったよ。冒頭のヱスケー〜のサンプリングからescapeに移るところ、逃げろってことでしょ?これは上手いなあって」
 
:「でね、ここせまみさんとメガネさんの声がちょっと似てるんですよ。似てるんだけどやっぱりそのー、音の周波数的にはすごい似てるんだけどトーンが違うので…ここせまみさんの方が弱い女の子の感じ。病気がちな…血圧低くて朝眠い…みたいなね。健気な感じがあるね」
 
:  笑
 
:「最後のオオヤヨシツグさん。あの人は上手だね」
 
:「発声がかっこいいんですよ」
 
:「くっきりしてる上にダサくないんですよ。あれは抜群だったね いいバトンタッチだよ。そしてオオヤさんのパートがアルバムの中で一番テンションが高いという…笑」
 
:「最初はあの二人を別の曲でって考えてたんだけどこの二人合わせてみたら面白そうだなって。テーマ的にも二人が合いそうな内容だった」
 
:「逃げろ逃げろって何度も繰り返すところもそうなんだけど、三人ありきって感じがするんだよね」
 
 
 
 
9. 家がいい feat. K.H.BROTHERS
 
 
 
 
:「まずはね、ダジャレですよ。家がyeahって言ってんじゃん。それがすごい良くてさ」
 
:「まあ元ネタあるんだけどね」
 
:「歌詞は各々で考えてるの?」
 
:「そうそう」
 
:「メガネさんの、"自分の家で食べるおにぎりが美味しい"っていうさあ…すごいよね。」
 
:「おにぎりを家で食べるんだなあ」
 
:「なんかさあ、感覚が新しくない?すごい面白いこと書くなあって」
 
:「俺もそこ気になってた。それでバース終わるしね」
 
:「でもね、本当に…家がいいんですよ。伝わってくるんだよ」
 
:「みんなインドア派だから」
 
:「最初聞いたときにいいなあ…うまいこと考えるよなあって」
 
:「暗くはないけどテンション低めな曲が多かったからゆるいのを作りたかった」
 
:「そう!そのね〜ゆるさがいいんだよね。さすが三人で活動してるだけあって呼吸あってるから」
 
:「そうね」
 
:「でさ、曲ごとにさあ 前のに似てるっていうのがないじゃない。それも結構すごくない?」
 
:「それは気を付けてたからね」
 
:「気を付けた」
 
:「うん。並びとかもね」
 
:「相当曲順考えた?」
 
:「考えたね〜」
 
:「スムーズに聞けるもんなあ」
 
:「曲順を考えるのって思い返してみたら昔MDを使ってて、MDの曲順考えるのがめちゃくちゃ好きでケツを何秒か削ったりとか、この終わりの音と この始まりの音は繋がるとかそういうことをやってたんだよね。その時から曲順って気にするようになったと思う」
 
:「曲順ね〜あれって殆ど出来てから決めたって感じなの?」
 
:「出来てからもあるし、この曲の次はこういう曲があった方がいいって作るのもあったかな」
 
:「最後にできたのはどの曲?」
 
:「10曲目の帰り道」
 
:「あ〜家がいい の次が帰り道だ!」
 
:「そうそう。家がいいの最後にさ、余韻みたいな部分があってそこに適当に喋りを入れてくれって伝えて、データ聞いたらどっかで外食してる感じでさ。そこに俺も声を重ねて最後は「もう帰ろうよ〜」って終わるんだけど、じゃあ次の曲は家に帰る曲だなと」
 
:「そうなんだ!」
 
 
 
 
10. 帰り道
 
 
 
:「これもメランコリーなんですよね。 "ネットじゃなくて人と話したいなあ"って、そこですよね。俺がやるんだったら「お前ら外でろバカ!」って言うもんね。「外でて喋れよお前らさあ…」って」
 
:  笑
 
:「ネットに書くことと人に話すのではやっぱり違うよね。外で喋ったことってさ、やっぱり何かに繋がっていくじゃん。だからいい歌詞だなって」
 
:「仕事帰りのイメージだけど時間帯とか自分とは別の話になってる」
 
:”15時に起きて16時に家を出る〜”って『気持ちをちぎって捨てたくなる』の歌詞だっけ?その『気持ちをちぎって捨てたくなる』よりは軽いほうだよね」
 
:「そうそう。この曲の後がremixだからこれで終わってもいいし、次に行ってもいいしっていう…後は家に近づいていくにつれて経過する時間を書きたかった。少し救いも欲しかったんだよね」
 
 
 
 
11.辻褄 (6000 remix)
 
 
 
 
:「これは〜誰のremixだっけ」
 
:6000(ろくせん)だね」
 
:「ああそう読むのか。何て読むのかなーって」
 
:「俺はそう呼んでる。アメリカの人だよ。日本人だけど」
 
:「えっアメリカ!?」
 
:「最初聞いてね、あのラインだけのギターにやられたっていうのとドラムのビートがフュージョンっぽいよね。」
 
:「頼む時にシティポップっぽい感じでって頼んだかな。上手くできなかったからビート再構築してくださいって」
 
:「ゴツいビートは入ってないよね。それでギターがすごくいい。リズムとちょっとズレてたりするけどそれでいいんだよ。で、ギターが上手いよね 変にソロを入れないところがいい」
 
:「上手いよね。素人が聞いても上手いのがわかる。音色が良かったし」
 
:「ファンクも入ってるしやっぱりフュージョン…ポップなほうのハードロックとかそこら辺の感じがある」
 
:「ドラムがバンドやってる人の打ち込みだよね」
 
:「そう。ドラムのオカズが完全にバンドのそれなんだよ」
 
:「俺は絶対できないやつ。だから面白い」
 
:「今までのミニマルビートじゃないんだよね」
 
:「あれはバンドやってないと出ない発想だから、あれを聞いた時 一瞬なんだよ!?ってなったよね。びっくりした。ギターが生だっていうのもあって…たぶんみんな普通は歪ませたいんだよ。でも歪ませないところに男気を感じる」
 
:「サビの展開もね〜ここからテンション上がるのかな?って思ったら抑えめになってドゥッ、ドゥッドゥッドゥッ…ってさあ。こういうやり方があるんだって…やられたね」
 
:「そうそうオシャレなんですよ。でもなんか懐かしいのよ。昔のロックの感じとかそういう匂いがする。古臭いわけではなくてリバイバル的な、それがすごく良かった」
 
 
 
 
12. いい感じ (tamadrow remix)
 
 
 
:「これはね、10分くらいあっても良かった」
 
:「もっと長くて良かったと」
 
:「うん。あれね、短くなくて良かったと思うのよ これはアンビエントに近いなと思った。」
 
:「特に指定はしていなくて自由にやってくれと頼んだ。俺のラップは使わなくてもいいですとは言った」
 
:「たまちゃん( tamadrow )の作るのってビートデカくないんですよ。ビートっつかパーカッションもそうなんだけど、どっちかっていうとギターかシンセか。あとはバスドラがズンッて鳴ったりとかあんまりないでしょ?クラップが多いよね」
 
:「うんうん」
 
:「どっちかというと俺のほうがビート強いの作るんだよ。だからそこでもうちょっとベース太かったらダブっぽいよなとか思うんだけど、最終的にさ 歌詞の一部の「ダメで〜」ってところをサンプリングしていて、しかもそこを上にあげてないんだよ 下げてやってるからそこがchill waveとかvapor waveの手法に似ていてこれは逆に短いとどうだ…?ってさ」
 
:「たしかにこの感じだと長くても全然聞けるよなあ」
 
:「うん。余韻としては5分あっても良かったって感じはする。食後のデザートっぽいもんね」
 
:「あと歌詞の切り取り方が面白いよね」
 
:「うん。そして唯一聞きたいのは何ミックスだったんだっていう。ダブにしたかったのか、vaporにしたかったのか、それとも自分のremixをしたらそうなったのか…でもやっぱりシンセの使い方はあの人だなあ…ホワ〜ンとしたパッドとかね。シンセリード使わないところとかシンセベースもあんまり太いの作らないでしょ」
 
:「そうだねえ」
 
:「あの人は90年代方面が好きだし、あとエレクトロニカが好きだしね。」
 
:「最後の方、空間行き来する細かいシンセとか、っぽいなあって…」
 
:「そうそう」
 
:「あと単純にね、シロシビンズとtamadrowをくっつけたかったてのもあるのよ」
 
:「あ、そうなの?」
 
:「実はね 笑」
 
 

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トイレを我慢しているヱスケー

 
 
 
最後に−
 
:「でね、すべての楽曲を聴いて感想とか解説を入れていきましたが…なんでインタビューをしようって言ったかって話なんだけど、やっぱり面白かったからインタビューするわけであって、聞いて欲しいからなんだよね」
 
:「うんうん」
 
:「形にして こうやってネットで発信するのは聞いて欲しいからだし、だから解説するし、解説してもらいたいし、自分はこう思ったけど他の人はどうなのかな?ってところもあるし そこだね。」
 
:「そうだねえ」
 
:「で、リリース形態はどうなるの?今回はフリーではないんだよね?」
 
:「今回はiTunesApple MUSICだね。」
 
:「つまりカッチリとした作品でちゃんとお金取れますよっていうさ、なんていうか考えて作ってるからちゃんと聞いて欲しいよね。そこは」
 
:「ちなみにiTunesで12曲450円です」
 
:「この価格で渋る奴とか死ねばいいってぐらい安い」
 
:  笑「安く売るのがダサいって人もいるかもしれないけど逆にこの値段でこのくらいのクォリティは出せますっていう提示でもある。」(なぜか強気)
 
:「値段設定聞いてね、なるほど偉いなあと思ったんだけど、俺さ一回アルバムをiTunesで出した時に一曲100円の12曲入りで1200円にしたの。それでも周りに安すぎるって言われたの 自分でもこれだったら自分で買う価値あると思ったんだけど売れなかったんだよ。でもあの、450円であのボリュームでしょ?で35分だから…買う価値ありですよね。本当に」
 
:  笑「安いのってかっこいいなって思って、外人がめちゃくちゃクオリティ高いビートを1ドルとかで売ってるのもあるし、身近なところでdizが200円でミニアルバム売ってるのもあって、そもそもこの人たちがこの値段で売ってるのに俺が1000円オーバーで出すなんて変な話ですよ」
 
:「値段相応なことやれよって話でしょ。その服お前に合ってないよってさ。ていうかヱスケーの作品今まで聞いてきて450円で買わないのって嘘なんじゃないのって思う。」
 
:「俺はね、努力の凝縮は450円になっているって思うね」
 
「それかっこいいね」
 
 
 
 
ヱスケー『気持ちをちぎって捨てたくなる』

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「聴き手の心に鋭く刺さる慎ましい人間の主張、日常、感情。」 by LARGE IRON
 
 
2018.01.07
リリース 
 
iTunes & Apple MUSIC
▷アルバム価格
12曲 / 36分/¥450
 
 
---それに合わせて
アルバムをより楽しむ為の補完データをフリーDLで出したのでこちらも是非。
アルバムを聞く前の体験版としても使えるかと…
[収録内容]
・『気持ちをちぎって捨てたくなる』歌詞
・『気持ちをちぎって捨てたくなる』レビュー
・『気持ちをちぎって捨てたくなる』印刷用ジャケットデータ
・帰り道 (作詞 : MC松島ver.)mp3
・いい感じ feat. mukuchi (inst)mp3
・参加者名簿
・アートワーク
 
 
 
 
 
 
書き起こした文字を見て自身の口の悪さに気付くシロシビンズ
 
 
 
 
 
 
-聞いた人-
シロシビンズ
北海道の音楽家、タブラ奏者。
2010年にバンドとして活動開始。現在はバンド名「シロシビンズ」を個人名にしイラストや漫画、デザインまでその全てを独自のセンスで制作。様々なジャンルに精通し唯一無二の作品を作り続けている。ヱスケーとは大学時代にtamadrowを通じて知り合い 以来度々活動を共にする。今回の対談で一年ぶりに再会した
 
 
 
-聞かれた人-
ヱスケー
2010年に地元の友人mgmとK.H.BROTHERSを結成。現在はdiz、メガネが加入し4人での活動に
今年MC松島主宰の音楽レーベル トウキョウトガリネズミに加入。今回個人名義では初となる公式リリースとなるアルバム『気持ちをちぎって捨てたくなる』を制作した。チープなサウンドとノイズが好き 喋るのが苦手
 
 
 
 
 

インターネットで出会った友達とCDを出すことになった

自分でも何を言っているのかよくわからないので一旦整理を

 

今週ミニアルバムが2つ世に出ます。

 

2つとも全曲音を作っています。

 

先に商品情報を纏めてその後に制作時の話など補足を書くので暇つぶしにでも。

実際は最初の情報だけで問題なしです

 

 

2017年6月21日 CD全国流通

diz & ヱスケー 『郊外ブルー』

diz/郊外ブルー - TOWER RECORDS ONLINE

Amazon.co.jp : diz × ヱスケー : 郊外ブルー  

WENOD RECORDS : diz x ヱスケー - 郊外ブルー [CD] TOGARI NEZUMI (2017)

 

01.自己対峙フリースタイル

02.カゲロウ

03.郊外ブルー

04.親父と夢

05.もし

 

笑顔がかわいいね  撮影 : cola_drunk


 

 

 

 

 

 

2017年6月23日 iTunesにてリリース

MC松島 & ヱスケー 『おばけカンパニー』

 

iTunes ¥1200予約で→¥750

おばけカンパニー

おばけカンパニー

  • MC松島 & ヱスケー
  • ヒップホップ/ラップ

 

Tシャツ+CD-R ¥3000(売り切れたっぽい)

 

01.ナニうぇい?

02.おばけカンパニー

03.おばけとデート

04.skit

05.つかれた

06.4989

07.デジタル民族

 

女子二人をぶち抜く松島さんの可愛さよ  撮影 : OTFJ



 

 

 

 

 

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 ここからはダラダラと書いていくので適当に読み飛ばしてください。

 

まずdizと作った『郊外ブルー』

 

制作したのは1年〜1年半前くらい。

dizが既存のビートで5曲録って、それをREMIXする形で作った。

実質REMIXアルバム?だと思う

ほとんど原曲を公開してないからわからんだろうけども

 

去年の5月にしれっと原曲を公開してたりする

 

原曲が深夜なら、CD版は昼間。

えっ コレ大丈夫?というくらいの質感にしたかった。(単純に捻くれで)

カゲロウには爪楊枝の箱を振った音とか入れてるし

 

郊外ブルーを制作する少し前、dizとは僕が死ぬ前にという曲を作っていて、

これも録音した曲のビートを差し替えるという同じ手法で作ったのでその曲のテンションに寄っていたように思う。 

 

 

dizという人は価値観や思考を常に更新していく人なので、このEPと今とではもう変わっていると思う「曲は世に出した時点でもう自分の手を離れてる」とか言ってたしもう次に向かっているのでしょう。

 

dizが決めた曲順は

 

01.自己対峙フリースタイル

02.カゲロウ

03.郊外ブルー

04.親父と夢

05.もし

 

となっていますが俺は

 

01.郊外ブルー

02.カゲロウ

03.親父と夢

04.自己対峙フリースタイル

05.もし

 

 で考えていたのでこちらも試していただきたい。聞こえ方が変わるかも

 

歌いたい曲があったら好きに乗せていいよーと言われていたので一曲くらいはラップしようと思って、最初『親父と夢』に乗ろうと思ってたんだけど、

全く浮かばず『自己対峙フリースタイル』にラップを乗せました

 

というかこの曲、俺がデータもらった時は『自己対峙』というタイトルで

後から『自己対峙フリースタイル』に変わっていて、「これフリースタイルなのかよ!!!!」と思った 俺はがっつり書いてるんだけど…。

 

やっぱりdizさんなんだよなあ 

 

dizとは(メガネも)Twitterで出会って自然と仲良くなってもう5~6年の付き合い

北海道と愛知っていう距離なんだけど年に数回は会ったり、曲作ったりしているうちにChuck Dに紹介されたりライブしたりレーベルに入ったりメガネがアルバム出したり、色々あった。

 

この人たちに会うまでは「ネットの人には会っちゃいけない!こわい!」って思ってたんだけど、信頼できる人はネットでもリアルでも関係ないっていうか、ネットも現実だし。変な奴もいい奴もいて当然なんだよね

 

 

郊外ブルーは全体通して印象に残るフレーズが多かった。一番気に入ったのは

 

金持ち、貧乏、世界は出来レース。だけど知っている俺ならできる。 」(#4 親父と夢)

 

黙って頷いた。

 

郊外ブルーと同時発売で
diz × Franz Snake - スペースカウボーイによろしく もリリース。 こちらも是非。

togarinezumi.theshop.jp

diz/スペースカウボーイによろしく - TOWER RECORDS ONLINE

WENOD RECORDS : diz x Franz Snake - スペースカウボーイによろしく [CD] TOGARI NEZUMI (2017)

 

少し前に岡崎体育氏が制作環境を晒していて、学習机にノートPCとスピーカーが置いてあるだけで衝撃だったんだけど、Franz Snakeさんが床にPC直置きしているだけの写真を載せて「コレで充分」みたいなこと言ってたのも怖かった。

達人の域に達すると何もいらないのか。

 

 

次行きます。松島さんと作った『おばけカンパニー』

 

 

今年の一月下旬に話を貰っていて

(レーベルに誘われる前)

その二日後にビート送って、すぐにPV撮影したっぽいです。

 

ストックある?って聞かれてちょうどミックステープ作ろうと思ってビート作ってたからそういうタイミングってあるんだなあと思った。

この人のスピードに付いていけるのかという不安もあったけどその辺は問題なかった。

元々自分用に作ってたんだけど扱いにくいのばっかりでどうしようと思っていたところに話が来たので「松島さんに投げちゃえ!」って思って送りつけました。

UMB2011の札幌予選で松島さんを知って「面白い人いるんだなー」とボケーっと眺めていた頃には信じられないことです

 

01.ナニうぇい?、03.おばけとデート、04.skit、06.4989、は割と最近作った奴。

 

02.おばけカンパニー、05.つかれた は少し前(ここ1~2年の間?)

『おばけカンパニー』のビートは工場のプレス機の音をループにして音を重ねて作ったからある意味おばけ"カンパニー"というタイトルは合っているのかも

 

07.デジタル民族 はビート足りないと思って1日で作りました。

ちなみに自分の曲をサンプリングした。これコレの掛け合わせ

 

今回はボーカルデータを聞いてから編集しようと思って真っさらな1ループを適当な長さで送って、展開とかは松島さんのラップに合わせて作った。

(PMX氏がそういう風に作ってるとmgmから聞いたので真似した)

どんなのが来るか見当もつかなかったし、

俺が指定する感じだとつまらなくなりそうだなっていうのもあった。

 

松島さんが「曲名おばけカンパニーでいいですか?」と聞いてきたので笑いながら了解した。Twitter見てみたら「おやつカンパニーってマジでヤバい!」みたいなこと書いてて更に笑った

 

 

送られてきた曲を聞いて「おーシャウトされてる〜〜」と少し感動しつつ

(こういうことがあったので)

 

 

 とりあえず笑った。一曲につき数回は笑う

 

どうやって考えてんだこの人。

笑っていると思ったら気付けば感動してしまったり、感情が忙しい。

 

やっぱり松島さんなんだよなあ

 

で、PVの曲だけ先に作ってOK出たので大体編集の雰囲気はつかめてあとは一気に。

松島さんの方でマスターとか通すのかなーって思っていたら、俺がミックスしたものをそのまま出すって話だった。

 

俺に頼んだ時点でそこまで音質は重視していないだろうとは思ったんだけど、イマイチ満足行かなかったのでマスタリングを頼むことに。

 

このアルバムの音の鳴りが好きだったのでTokyo Lovedolls6000氏に頼みました

 

軽いやりとりだけでサクッとやってくれて助かりました。ありがとう。

音質も褒めてもらったけど8割くらい6000氏のおかげだと思う(申し訳)

6000氏はアメリカ在住なので『おばけカンパニー』はアメリカ経由で完成したことになります。かっこいいね。

 

PVになる曲は7曲目のデジタル民族なんじゃないかなあと予想していたんだけど、見事に外れた。とにかく編集するのが楽しかった。自由にやらせてもらえたのも嬉しかったし

自分のミックステープに全曲松島さんがfeat.してるイメージ。

コーラスもガンガン入れたし、原液みたいなものが出まくってると思う

 

編集していて楽しかったのが01.ナニうぇい?

 

終わり方を特に意識したのが06.4989

 

地味に大変だったのが05.つかれた(俺がひたすらラップで相槌を打っている)

ちなみに『つかれた』の松島さんの後半の歌詞の耳コピ(たぶん)

 

"あばばばばば ビッ あばっ サンドル
ぎぎぎじじっ がばばびぃ
ばばばば ばーばばビビビビビビビビ
バババババ あば いびびびじざか
じじじじあが ジャガジャガジャッ
じゃがじゃが ジャガビー
じゃがじゃがじゃ赤坂サカサカ市議シギサガ
赤坂シギシギシギシギ サカサカだか馬鹿だか
酒場かサカサカサカ〜"

 

どういうことなのかは各自確認してくれ。もう俺もよくわからん

 

 

特に好きなのは03.おばけとデート、07.デジタル民族。

おばけカンパニーは未だに聞くとなんか笑ってしまう。そんな感じ

アルバム通して最後まで聞いてほしい。今なら750円だし

どうでもいいけど6/23っていうリリース日、友達の誕生日…

 

 

 

今思い出したから文脈関係なく書くけど、札幌でやったバトルで松島さんが「下の人間にキツいノルマを背負わせるのがお前のヒップホップなのか?」みたいなこと言っていて付いて行こうと思った。

 

 

 

そういえばもつ酢飯との再生数バトルやってたみたいだけどボロ負けじゃん笑

でもどっちにしてもワッショイサンバさんの勝ちでしょこれ。㋽

 

 

 

 

 

とおまわり(再) feat.木戸朋生 リリース

二年前くらいにここせまみと作った『とおまわり』を再リリースしました。

 

ここから落とせます。フリーDL ☞☞☞ toomawari_re

 

木戸朋生先生のイラストが素敵です。

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最近Bandcampに音源を上げ直していて、とおまわりのジャケット今一だなあ…。

と思ってプロの人にお願いしました。プロっていいですね。

 

 

 

 

それと、

MC松島という人が主宰するトウキョウトガリネズミに加入しました。

 

ストロングゼロ片手に爆笑

ヱスケー | TOKYO TOGARI NEZUMI

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30歳までにどこにも拾われなかったらやめようと思ってたけどギリギリ間に合った

 

レーベルに所属すると何が違うのか考えたけど一番は説得力だと思う。

30歳過ぎて「ラップやってます」って言うと下手すると引かれるけど

「レーベルに所属してる」が付け加えられた途端、すごい!と言わせる何かがある。

 

基本は人に理解されない行為だと思っているし、

『人に認められてちゃんとしてる』っていうのは大事だと思う。

人の目なんか気にしねぇって言うのもいいけど

自分の親や彼女やその親はなんて言ってるの?って思う(彼女いません)

まあ人と関わるときに肩書きがあるかどうかは大きいのかなと思う。

俺みたいな卑屈な奴は特に。

 

あんまり卑屈になってると頭の中のAmaterasさんに説教される

(フリースタイルダンジョンかっこよかったです)

 

 

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このラインで俺の言動ほぼ論破される。こういうマインドかっこいいよね

 

 

 

最後

 

Tokyo Lovedollsの『ZUNK』に一曲参加。800円

 

アメリカ育ち、アメリカ嫌いの二人組ユニット。

なんのジャンルだとかそういう括りが通用しない

ネットで知り合って何年も経つけど、値段をつけて売るところまで来て嬉しい。

高いと思うか安いと思うかは人次第だけど俺はいいと思う。

ここせまみも参加してる。うわ〜音楽だ〜  ㋽

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界一簡単な弾き語り曲『車内恋愛』

もう三年前の曲。

 

最近この曲を弾いてくれた人が居て

「これはコード公開したら弾いてくれる人いるのでは?」と思い指板図(この言葉今知った)を作った次第です。世界一簡単だから誰でも弾けるぞ!

 

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君の長い髪がそっと / 僕の肩に触れる / 身動きすらとれないよ / この時が終わって / しまう / から 


君細い指に光る / シルーバーのリングが / 他の誰かと繋いでる /それが何故か僕を / 安心 / させる 


君の長い髪が揺れる / このレールの先には / 永久に似た別れが待っていても /揺れていたいんです

 

この6つのループ

ギター触ったことある人ならなんとなく音聞いただけで弾ける感じですよね。

ビートルズのhelp!を意識したようなしてないようなそんなノリでした。

楽器弾けないし抑えたコードの名前もわからないんだけど、

それでも曲って出来るしなんとかなるっぽい。

 できる範囲のことをうまく見せられればこの先なんとかなるんじゃないかって思う(なんに関しても)

 

ちなみに俺は弾きながら歌えない。

 

懐かしいっすね>>無料配信ミックステープ1月号(2013) | すばらしくてNICE CHOICE

freedl>>

http://firestorage.jp/download/460e60c7cb1a01752637e34cf40afb3bc7de242e2af486

 

 

 

 

 

あと最近フリーDLのアルバム作りまして

コレ(wasuretai_freedl)に関しても気が向けば書きます…。 ㋽

メガネのアルバム

メガネのアルバム『手さぐり』にビートとラップで参加しました。3曲も参加したの俺だけっぽい 

 

購入

メガネの「手さぐり」を iTunes で

手さぐり | Terminal Explosion

Amazon.co.jp: メガネ : 手さぐり - ミュージック

WENOD RECORDS : メガネ - 手さぐり [CD] TERMINAL EXPLOSION (2016)

手さぐり/メガネ 本・コミックからDVD・CD・ゲームまで通販なら【TSUTAYAオンラインショッピング】

楽天ブックス: 手さぐり - メガネ - 4526180371809 : CD

【特典アリ】メガネ - 手さぐり [CD] | Tokyo Togari Nezumi

メガネ/手さぐり - TOWER RECORDS ONLINE

メガネ / 手さぐり / ★"おメガネラジオ〜特別編 with diz〜" CDR特典付! | diskunion.net HIPHOP / 日本語RAP ONLINE SHOP

手さぐり : メガネ | ローチケHMV - TEXTCD-16

手さぐり | メガネ | ORICON STYLE

メガネ/手さぐり 【CD】 | ラップ/ヒップホップ  | 4526180371809 | ハピネット・オンライン

 

取り扱い店舗の多さに引きます。これが全国か…

 

今遡ってDMとか見てると去年の6月頭くらいから動き出してた。

とりあえずビート1曲、ラップ1曲の予定だったんだけど

ちょうどアルバムを作り始めたくらいのタイミングで俺が1~2年前にメガネに送ってたビートで「良いのができた」ってデータが送られてきて、それが思ってた以上に良かったんでついでにそれも再編集して提出しました。

 

これ。


メガネ - 向こう側 (pro. ヱスケー)

自分のビートだからってわけじゃなくて今までのメガネのラップで一番の出来だと思う

言葉の置き方と発声が素晴らしくて、言葉の選び方も無理なくいつもと少し違うなと思わせてくれた。(そもそもメガネは作詞のほとんどをdizに任せてた)この曲か怒りのレタスチャーハン(remixの方が好き)がラップだけで見ると抜けてる感じ

 

裏かなへびコンピこれの7曲目がメガネの初ラップ。そういやこれも俺のビート

俺の曲も入ってて恥ずかしいんだけどこの頃からだいぶ変わったな

 

『向こう側』はドラクエ6の世界観を歌ったらしいんだけど正直それは聴いてもよくわからない。

ただ、ドラクエ6は俺が一番やり込んだゲームなんだけど、自分のよく知っているものがこの人にはこういう風に見えてるんだっていう共通のものを通してその人を知るっていう体験が新鮮だった。 自分が噛んだ曲が松島さんのYouTubeチャンネルから出てるの変な感じだ。

 

あしたの予定 (pro.ヱスケー)

あしたの予定 (pro.ヱスケー)-sample- | Terminal Explosion

 

このビートは他の参加者を見てこういうのあった方が良いだろうなというか良心的なビートを提供しようと思って作ったやつ。まあいつも通りなんだけど。

ノイズの波のループはいい感じでグルーヴした気がする

 

 この曲の内容って前にdizと作ったこの曲とまんま同じなんだよね。

本人は無意識らしくてちょっと面白かった

メガネとdizって本当に近いところで生きてるから、こう、思考も似てんのかなって思ったけど、dizが『死んでも頑張らない』で「行けたら行くとか絶対に言わない。だるいときっぱり言って寝たりする」と言ってるのに対してメガネは『行けたら行く』って曲があったりして楽しい。性格が出てる

 

夜に溶ける feat.ヱスケー,diz (pro.食品まつり a.k.a foodman)

夜に溶ける feat.ヱスケー,diz (pro.食品まつり a.k.a foodman)-sample- | Terminal Explosion

 

ラップの客演曲がなかなか決まらなかった。

ビートをズラーーッと提示されてどれがいいか聞かれたんだけど

どれを聞いても「俺このビートで出来んのか…?」という思いで溢れまして…instから聞いてる身としては出来たアルバム聞くと「ああ、メガネすげーわ…」ってなる(よくがんばった)

 

メガネからは当初『ご飯もりもり』のビートでやろうって言われたんだけどあまりにも浮かばなくて別のやつにしてもいいすか…って変えてもらう。っていうやりとりが何回かあって食品まつり氏のビートに落ち着きました。

最初はdizも俺も別の曲で参加する予定だったんだけど結果的に三人でやって纏まった

サビは歌うって決めてたから無理やり音程をつけた。ラップはメガネの内容聞いてから広げてって感じ

 

『君の言う誰かは僕じゃない。触れられない距離で体温(ねつ)を感じて』

って部分は誰かが「◯◯したいんだけど誰かやりませんかー」みたいな問いかけをした時はもうその人の頭の中で決まった人がいて、あたかも相手がそれを理解している感じで公然と募集して微妙な人が来ちゃった時の気持ち。その誰かになれないのはわかってるから声をかけられない。そういうやつ

あとサビの歌詞は俺の部屋は枕のすぐ上に換気口があるって言ってるだけ。

dizが締めてくれてるんだけどよくわからない部分もあってへ〜すごいなあで済ませた

 

実はREMIXも作ってて割と気に入ってる

裏・手さぐり | Terminal Explosion

このビートは自分用に浮かんだコードを打ったら思ったのと違うな…ってなってボツになってたんだけど、REMIXの話が来てなんとなくアカペラ被せてみたら意外とハマっててそのまま仕上げた。原曲の展開が変則的で合わせるのムズーだったんですがなるべく自然に聞こえるようにしてみた。こんなんもいいんじゃないすかね。

 

 

 

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 このメガネのアルバム『手さぐり』のジャケット、俺の地元の友達が描いてるんだけど(昔俺とそいつでシロクロっていうユニットを組んでラップしてた)ネット経由の友達と地元の友達が一緒に仕事してるっていうのが感慨深くて、ネットと地元って別の世界なんだろうってどっかで思ってる部分があったから「ああこの世界って繋がってるんだ」って思った。当たり前なんだけどね

 

 

しまいにはTSUTAYAレンタルで1500枚出回る始末

手さぐり/メガネ レンタルCD - TSUTAYA 店舗情報 - レンタル・販売 在庫検索

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おいおい普通に地元に置いてるじゃねえか

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これで俺も関連アーティスト

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もはやウケるとかそういうレベルじゃなくなってきた。

 

①音楽誌にレビューが載った

 CDジャーナル〜2016年05月号 - 株式会社音楽出版社 商品案内(一般向け)

メガネ / 手さぐり - CDJournal

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②錚々たるメンツの中でレビューされるメガネのアルバム

Mikiki | IO、SKY-HI、ぼくりり、Creepy Nutsにスチャダラパーまで、多様な広がり見せる2016年の日本語ラップを楽しもう!(2/2) | DISC GUIDE | JAPAN

 

ゴツゴツとしたビートに、食べ物のことや日頃抱いているもやもやした感情を浮かべていて、何だか友達の話を聞いてるような気分に。

 

この、“友達の話を聞いてる気分に”っていうのが一緒に曲作ったりする前にK.H.BROTHERSのアルバムを聞いたdizの反応に似ていて、その時彼は「聞いたら友達になったような気分になる」って言ってくれたんだけど、それ以上の褒め言葉はないと思った。(聞いたことないタイプの音楽とも言っていた)

メガネの曲を聞いて同じような感想が生まれるのは個人的にかなり嬉しくて、やってきたことが繋がっているのを実感できた。

 

ele-kingでカリスマドットコムと比較される

メガネ - 手さぐり / Charisma.com - 愛泥C | カリズマ・ドットコム、食品まつり、Gnyonpix | ele-king

 

④インターネットリリースパーティー

仮想クラブ『パイッパイーン』でのリリースパーティー。AX氏は本当に面白いこと考えますよね(パイッパイーンってクラブのことだったのか)

 

俺は一番手で尊敬するシロシビンズ(シロくんさん (@shiroshibins) | Twitter)と出演しました。最初にニクラジでメール読んでくれた時の徳利さんの声から始まります。

mgm,diz,メガネとシャウト的な感じで声ネタ使ったりしました。もっと発狂したかった

俺みたいな人前大嫌いな人間も平等に参加できるからいいよね

人前というか人がいる空間も無理で最近外に出ないし。まあそんなんどうでもいいか。

 

 

かいぶつ(intro)→いっぱい食べる君が好き(カバー)→3%逆行(KHBボツverカバー)→即興→僕はまたこんなことを言う向こう側(カバー)

 

3%のintroでmgmの声ネタ

逆行はdizがボツにした歌詞が好きだったので勝手に歌った

即興パート「◯◯で!」って言い過ぎ問題発生してる。そんなん言ったことないのに

打ち込みのタブラは本番では消す予定だったけどシロシビンズの提案で残した。残してよかったかも

ライブの最後にうっすらメガネの声が聞こえる

全体的にバイブスだった…

 

メガネが今日生放送みたいなこと(ツイキャスでネットリリパを流す)をしてたんだけど放置して銭湯行っちゃうとことかインターネットだなーって笑った

そのまま放置して終わるし、大丈夫か!?ってくらい適当なのがいいな

 

最後に

 

 

メガネのリリースライブ

2016年5月29日(日)

 #PrivateSurfer -side C-@渋谷BAR SHIFTY 

17:00~  ¥2000

#PrivateSurfer

主催のmaezono氏 maezono age 28 (@maezono) | Twitter

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 東京でライブするらしいんでお近くの人は是非見に行ってください

昔密かにライブやったの見たことあるんだけど、客席に対して真横向いてラップしてて面白かったので今回も面白いと思います。 

Twitterで #PrivateSurfer のタグを検索してみるといいかもしれないですね。 

それではまた。最近は寝る準備が怠いので寝る準備屋さんを雇いたい ㋽